朝、起きたら、「アタタタタ・・・・」
首が痛くて布団から出られない・・・!!
なんて経験はありませんか?
首を寝違えてしまった時は、どう対処すれば良いのか?
今回は寝違えの対処法、寝違えの原因、寝違えのセルフケア 法・予防法についてまとめました。
ぜひご覧ください!!
【寝違え】朝、起きて首が痛いときの対処法
アタタタタ・・・
首が痛い〜!!
あれ?
寝違えちゃった?
朝起きたら首が痛くなってて!
ちょっとマッサージしてよー!
寝違えは下手にマッサージしたりストレッチしちゃダメだよ!
どうしたら良いか解説するね!!
寝違えてしまった直後の対処法
- できるだけ痛みがなく、楽な姿勢をとる。首を無理に動かさない。
- 消炎鎮痛剤が入った冷湿布をはる→1〜2時間(肌のかぶれに注意!)
- NG 痛い場所をマッサージする。
- NG 痛い場所をストレッチする。
- NG 長時間アイシングして冷やす。
- NG 温湿布をはって温める。
- NG 湯船に浸かって温める。
寝違えをした直後は無理に動かさず、安静にしてください。
痛みがひどい場合はバスタオルやマフラーなどを首の周りに巻いて、頭の重さの負担を軽くするのも良いです。
寝違えとは
そもそも寝違えって何??
寝違えは首のまわりの筋肉が軽い肉離れを起こした状態だよ。
寝違えは、首のまわりの筋肉が軽度の肉離れを起こした状態です。
肉離れは筋肉のセンイが部分的に切れてしまった状態のことです。
筋肉のセンイが切れると、そこで炎症反応が起こります。
炎症反応が起こることで、痛み・熱感などが出てきます。
- 寝違えの直後・・・傷ついた筋肉センイの修復のために安静にしてください。
- 寝違え後、痛みが和らいできたら・・・血流を良くするために温める。ストレッチやマッサージも有効。
寝違えの原因
私たちは寝ているとき、人によって違いますが、大体はじっと動かない状態です。
たまに寝返りをうつくらいです。
実はこのじっとしている状態は、体にとっては負担が大きい状態なのです!
筋肉はもともと動くためのもの。(支えたり、などもありますが)
筋肉は動かずにじっとしている状態にされると、小さい緊張状態を続けます。
この小さい緊張状態を長く続けると、筋肉はコリ・ハリを起こしてしまうのです。
コリ・ハリができてしまうと、筋肉のその部分は硬くなって血管を圧迫し、血流が悪くなります。
血流が悪くなると、筋肉の細胞が必要としている酸素や栄養が不足します。
酸素・栄養不足になると、筋肉のセンイはもろくなって切れやすくなります。
この筋肉のセンイが切れやすい状態で、朝起きて急に動き出すと・・・・・
寝違え!!!となります。
寝ている間に筋肉がコリ固まって、筋肉のセンイが切れやすくなってしまうんだね。
朝、急に動き出したときに「ブチっ!」と肉離れが起きたのが寝違えです。
専門家にみてもらうべき状態
寝違えは、筋肉センイが切れてしまった状態の肉離れです。
朝起きて首が痛いときに、この寝違えとはまた違う場合があります。
・神経痛
首や肩、腕、手の指にシビレがある。
不自然な姿勢で寝てしまい、頸椎(首の骨)のまわりの神経が圧迫されて起こります。
この場合もまずは安静です。
2〜3日で自然に治ることが多いです。
しかし、めまいや吐き気などがある場合は、医療機関で診てもらいましょう。
もちろん、マッサージやストレッチはダメです。
・ねんざ
寝ている間にまれなことですが、首の関節や靭帯、腱が何らかの原因で傷ついて起こります。
この場合もまずは安静です。
1〜2週間で軽快することが多いですが、長引く場合もあります。
そして、めまいや吐き気などがある場合は、医療機関で診てもらいましょう。
マッサージやストレッチは悪化させる恐れがあるのでやらないでください。
整形外科や整骨院の先生にきちんと診てもらった方が良い場合の目安をまとめると、
・首を動かしていないときも首が痛む場合
・左右・上下どの方向に動かしても首が痛む場合
・首の痛みに加えて、シビレがある場合
・吐き気・めまい・頭痛がある場合
です。
自分でできる寝違えのケア方法
専門家にみてもらうべき状態のときは、セルフケアはオススメしません!
必ず専門の先生に診てもらってください。
首は神経や血管がたくさんあり、とても繊細で重要な場所です。
セルフケア方法は無理のない範囲で、自己責任で慎重におこなってください。
寝違えのツボを指圧する
・落枕(らくちん)
手の甲側にあります。
人差し指と中指の股の部分から、手首方向に親指の幅すすんだところです。
寝違えているとき、この場所がゴリゴリと硬くなっているはずです。
親指と人差し指ではさみこむようにして、押してみましょう。
【息を吐きながら5〜6秒間、指圧する】を何度か繰り返してみてください。
※落枕を指圧しながら、首をゆっくりと痛みが出ない範囲で少し動かすと治りが早くなることがありますが
けっして無理をしないでください。
腋窩神経の圧迫をなくす
横向きに寝てワキを体重で圧迫して、ワキの中を通る腋窩神経を圧迫してしまった場合です。
腋窩神経は首の骨の間からワキを通り、腕の外側へ走っています。
腋窩神経が圧迫されると、肩まわりの筋肉(三角筋・小円筋)が動かしづらくなります。
肩の筋肉が動かしづらくなり緊張すると、首の筋肉も引っ張られることによって緊張します。
長時間、緊張を続けた首の筋肉を、朝おきたときに急に動かして寝違えるというケースです。
この「寝違えの原因は腋窩神経の圧迫説」には諸説ありますが、
私の臨床経験でも、腋窩神経の圧迫をなくすことで寝違えが良くなる方が多くいらっしゃいましたのでご紹介します。
・ワキのくぼみを親指で指圧する
息を吐きながら5〜6秒間、ワキのくぼみを親指で指圧します。
シビレが出るまで強く押さないように注意してください。
・ワキのくぼみに繋がる筋肉をストレッチする
ストレッチ1・・・2セット
1.リラックスしてイスに座り、両手をダラ〜っと下におろしておきます。
2.首が痛い方の手を、ゆっくりと無理なく自然に止まるところまで、後ろにあげていきます。
(このとき、手のひらは床の方を向いています。)
3.手が止まったところで20秒間キープします。(ゆっくりと呼吸を続けます。)
4.手をもとの場所に戻します。
ストレッチ2・・・2セット
1.リラックスしてイスに座り、首が痛い方の腕の手のひらを腰の真ん中あたりに当てます。
(このとき、手の指先は床の方を向いています。)
2.そのまま肘を後ろに引いて、20秒間キープします。(ゆっくりと呼吸を続けます。)
ストレッチ3
1.リラックスしてイスに座り、首が痛い方の腕を横にあげます。
(このとき、手のひらは真正面を向いています。)
2.そのまま肘を120度の角度になるまで曲げます。
3.そのまま肘を後ろに引いて20秒間キープします。(ゆっくりと呼吸を続けます。)
寝違えの予防法
とりあえず今回はセルフケアでなんとかなったけど、
寝違えなんかしちゃったら仕事に行くのもおっくうになっちゃうわ!
そうだよね!
じゃあ、寝違えの予防法について解説するね!!
- 寝る環境を整える。(枕、マットレスの硬さなど)
- 首まわりを冷やさない。
- 暴飲暴食をしない。(できるだけ規則正しい食生活を。)
- 日頃から体のゆがみを改善しておく。
・寝る環境・・・適度に寝返りがうてるようにすることが大事!
マットレス・・・やや硬めのが良い。(やわらかいものや低反発は寝返りがしにくい)
枕・・・首に負担が少ないもの。高すぎず低すぎず、首のS字カーブをキープできるもの。
頭だけでなく、肩のあたりまでしっかりと支えてくれる枕がオススメです。
首回りをあたためる
首回りの筋肉が冷えると、筋肉の緊張・コリ・ハリが起こりやすく寝違えの原因を作りやすいです。
秋〜冬は特に寝違えが多い季節です。
首回りをあたためるグッズを使うのがオススメです。
暴飲暴食をしない・・・不規則な食事や食べ過ぎ・飲み過ぎは胃腸を疲れさせてしまします。
内臓には神経的にそれぞれ対応している(反射している)ヒフや筋肉があります。
内臓が疲れると、「疲れた」というお知らせが神経を通って脳や脊髄に伝えられます。
すると脳や脊髄から、その内臓に対応するヒフや筋肉に刺激が伝えられ、痛みやコリが発生します。
こうして筋肉の緊張・コリができると、体のバランスも崩れてしまい寝違えを起こしやすい状態を作ってしまします。
お酒を飲みすぎると、利尿効果が強く、一時的に脱水症状になります。
すると血液がドロドロになりやすく、血行が悪くなるので、筋肉の緊張・コリを起こしやすくなります。
「お酒の飲みすぎた翌日に寝違えた!!!」なんて経験がある方も多いのでは??
普段から体のゆがみを整えておく・・・右利き・左利きなど左右で使う回数に差があるように、人間は意識していなければ、体のどこかを集中的に使ってしまったりしてかたよりができてしまいます。
集中的に使ったところほど、疲れもたまり、緊張・コリを起こしやすいのです。
緊張・コリができてしまうとやはり寝違えは起こりやすくなります。
もっともカンタンで手軽なゆがみの対策
座っているときに足を組まない!!!
まずはこれだけでも意識してみたください。
足を組んで座っていると、骨盤の左右の高さがズレてきます。
骨盤のゆがみを整える体操についてはこちらの記事も参考にしてください。
寝違え まとめ
・寝違えは筋肉センイが切れてしまって、軽い肉離れを起こした状態。
・寝違えてしまった直後は、まずは安静に。無理に動かさないようにしてください。消炎鎮痛剤入りの冷湿布を1〜2時間貼ると痛みがやわらぎます。
・専門家に診せるべき状態(どの方向に動かしても首が痛い、動かさなくても首が痛い、痺れ、吐き気、めまいある)でなければ、十分に注意しながら慎重にセルフケアを行ってみてください。
・寝違えのツボ落枕の指圧。
・腋窩神経の圧迫を解放するストレッチ。
・日頃から寝違えの予防を塩ておきましょう。(特に秋〜冬)
・枕・マットレスなど寝る環境を整える。
・首のまわりを冷やさない。
・暴飲暴食をしない。
・体のゆがみを整えるよう意識する。
最後まで読んでくださりありがとうございます!!!
いかがでしたか?
これから寒さも本番になる季節です。
寝違えてしまうと、しばらくの間は動きが制限されて生活に支障が出てしましますよね・・・・(T . T)
対処法や予防法が少しでもお役に立てば幸いです。
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